「みやざきフードリサーチコンソーシアム」の設立に関する調印式が行われました。
本県が有する残量農薬分析技術は、420成分の残留農薬を2時間で分析することができる
全国トップクラスの技術。本県産農産物の安全・安心・健康を技術面で支えています。
例えば、新しくブランド化した「みやざき健康ピーマン」は、この分析技術を応用して、
本県産ピーマンには、全国標準値(日本食品標準成分表2010値)に比べ、約1.3倍のビタミンCが
含まれていることを元にしています。
今回のコンソーシアムは、この技術を核として、技術のさらなる高度化(分析可能な農薬成分数や
栄養・機能性成分数の拡大等)や、農業・フードビジネスをはじめとする産業分野へのさらなる活用
(県内農産物や食品加工メーカー等への分析サービスの展開、新食品表示の開発、血液分析等
への応用等)、これを支える人材の育成・確保を目的として設立されたものです。
参加したのは7機関。県外から、島津製作所、デリカフーズ株式会社、日本冷凍食品検査協会
という国内を代表する3つの企業・団体で、県内からは、県、宮崎大学、経済連、宮崎県産業振興
機構の4団体。
いささか技術的、専門的な内容の協定ですが、この残留農薬分析技術は、消費者の関心が
ますます高まっている「食の安全・安心・健康」の核心に触れる技術。その技術の下に、国内外で
活躍する有数の企業・団体に参加いただき、このような連携体制を構築できたことは、
本県が取り組んでいるフードビジネスを展開する上で、大きな前進と言えます。
こうした最先端の技術を開発・蓄積してきたこれまでの取組や、関係者の多大なるご尽力に、
深く敬意を表します。これからも、<宮崎の食で、日本を、また、世界を幸せにしていきたい>
と考えています。