今日、国土交通省と西日本高速道路株式会社から正式に発表されました。これを受けて、
福田県議会議長や沿線の市町長、経済界の代表者と合同で記者会見を行いました。
以下は、この会見の冒頭で私から説明した、合同記者会見の趣旨と私のコメントの概要です。
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お手元の配布資料にありますとおり、本日、国土交通省と西日本高速道路株式会社から、
東九州自動車道「延岡~宮崎」間が、3月16日に開通すると正式に発表されました。
国土交通省が整備を進めておりました「北浦~須美江」間が3月8日(土)に、西日本高速道路
株式会社が整備を進めておりました「日向~都農」間が3月16日(日)に開通することとなりました。
これにより、ちょうど2か月後の3月16日には、宮崎市と延岡市が高速道路でつながり、県内では
宮崎市から北の区間(約128km)が全て開通することとなります。本県の高速道路整備にとって
大きな歴史的な節目を迎えることになり、大変うれしく思っております。
この喜びを県民を挙げて共有したいという思いから、今日は、高速道路の建設促進協議会や
期成同盟会等で役職を務めていただいております福田県議会議長や沿線の市町長、経済界の
代表者と合同で会見を開かせていただきました。
私からは2点、コメントを申し上げます。それは、①感謝と、②今後の展望及び決意です。
まずは、当初の予定より大きく前倒しで整備を進めていただいた国土交通省や西日本高速道路の
皆様方に、深く感謝を申し上げます。地元市町や県も用地取得等で協力させていただき、しっかりと
した連携のもと、多大なるご理解とご協力をいただきました。
東九州道の整備促進につきましては、約半世紀の長きにわたり、70万人署名活動など、
県民の皆様や、県議会、市町村、経済界などから力強いご支援・ご協力をいただきながら、
県をあげて取り組んでまいりました。道づくりを考える女性の会の皆さんには、お揃いのピンクの
ハッピで、国に対しても強くアピールしていただきました。また、鬼籍に入られた方もおられます。
高速道路用地を提供いただいた地権者の皆様を含め、全ての関係者に心からお礼申し上げます。
これまで、九州の西と東では、高速道路に加えて九州新幹線など、高速交通インフラに大きな格差が
生じていました。このたびの開通に加え、来年度にも大分市や北九州市を含む東九州が1本の
高速道路で結ばれる見通しとなり、ヒト・モノ・カネの流れが大きく変わります。
経済活動、物流、企業誘致、観光、医療、防災など、あらゆる分野で可能性が広がります。
細島港等の整備とあいまって、本県をはじめ東九州地域が大きく飛躍するチャンスであり、まさしく
「東九州の新時代」を迎えます。
一方で、高速道路の開通により本格的な地域間競争にさらされることにもなりますので、
単なる通過点となったり、ストロー現象で衰退しないように、この開通効果を最大限活用していく
努力が必要となります。
高速道路は、整備することが目的ではなく、どう使い、どう生かしていくか、いかに宮崎の発展に
結びつけていくかが大切です。スキージャンプにたとえて言うと、我々は待望の巨大ジャンプ台を
手にしました。ただ、それ自体が目的ではなく、そのジャンプ台を使って、いかに高く、美しく、
遠くにジャンプするかが大切です。同じジャンプ台を使っても、失速する場合もあれば、ビッグ
ジャンプとなる場合もあります。一方、使うのはこのジャンプ台だけではありません。既存のもの
なども連携して活用しながら、ビッグジャンプを目指していきたいと思います。
今後、県民の皆様をはじめ民間団体や市町村と一体となって、高速道路を県全体の振興に
最大限に活かしていきたいと考えております。
もちろん、これで県内の高速道路が全て完成というわけではありません。引き続き、東九州道の
県南区間や九州中央道の整備促進に向け、県をあげて取り組んでまいります。
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本当にうれしい、元気の出るニュースです。この区間が開通する3月は、卒業、新入学や新生活など
新しい門出を迎える時期でもあります。今年の春は、「東九州の新時代」幕開けとなる県にとっても、
記念すべき春になります。
県としては、事業者や地元と連携して、開通式典に加えて開通記念イベントを実施するとともに、
開通までの2か月、県をあげてお祝いムードを盛り上げいきたいと思います。