どう活かすか」をテーマに討論。約800人収容の日本教育会館一ツ橋ホール、年配のお客様
を中心に、ほぼ満席に近い状態。関心の高さの現れです。
東京オリンピックの開会式アトラクションで、「天の岩戸開き」など日本神話をとりあげていただきたい
という夢を語るとともに、高千穂町秋元集落の夜神楽に絞ってプレゼン。記紀に描かれた神話の世界が、
本県では日々の生活に浸透しており、その具体例として紹介。
現在も県内各地207か所で実施されている神楽は、世代を超えて継承され(縦糸)、その集落における
地域間の、さらには一夜限りの氏子となるお客様との交流(横糸)をもたらしていること。
こうした神楽のもたらすタテヨコの糸により地域の絆が紡がれていること。
過疎化や少子高齢化の中、世界無形文化遺産の登録を目指し、存続・維持に取り組んでいることなど。
なったと大いに興味を持っていただきましたし、プレゼンに使った写真(職員が撮影)や、思い切って
神楽に絞ったコンセプトなど、 他の知事さん方からも高い評価をいただきました。宮崎は、いつも
プレゼンの内容が良く、職員の能力が随分高いですねと、おほめの言葉も。ありがたいことです。
私のプレゼンの良し悪しはともかくですが(笑)。
三重や島根の知事からは、式年遷宮による参拝者の数が、伊勢神宮で1420万人、出雲大社で
800万人とのお話がありました。凄い!伊勢神宮には、国民の約10人に1人が参拝したことに
なりましょうか。前回の遷宮は830万人だったとのことで、前回比169%とのこと。
伊勢神宮では、前回のような、まつり博といった行政による大規模イベントは行われなかったものの、
この式年遷宮について、神宮の側で数年前の準備から周到に情報発信に取り組み、機運を盛り上げ
てきたことが、この集客に結びついたのではないかとのことでした。学ぶところ大です。
各県がそれぞれ賞を贈呈するもので、本県の提供する「宮崎ひむか賞」に選ばれたのは、
「はじめての古事記 日本の神話」。
これは竹中淑子さんと根岸貴子さんの共著で、子どもへの読み聞かせのために表現が工夫され、
日向神話など神話のふるさとである宮崎県の賞にふさわしいとして選考されました。
各賞の受賞者と5人の知事で記念撮影。
シンポジウムの後は、マスコミや旅行会社などの関係者を招いてのレセプション。各県のゆるキャラも
応援参加。本県からは、もちろん<神楽ひぃくん>。記紀ゆかりのコンセプトに基づくゆるキャラ、
この5体の中でも正統派と言えましょう。
私からは、宮崎のトピックスについて、スポーツ・食・文化の3題話でアピール。
都内で「首都圏記紀シンポジウム 古代・現代・未来と記紀」が開催されました。
記紀ゆかりの奈良、三重、和歌山、島根の知事とともに、「2020年と記紀~古き書物を未来に
各知事の持ち時間は7分。私からは、こうした記紀編さん1300年記念事業の集大成として、2020年
おかげさまで、基調講演を行われた鈴木靖民國學院大學名誉教授から、この神楽を見に行きたく
シンポジウムに合わせ、奈良県と共同で実施している「古事記出版大賞」の表彰式が行われました。