延期となり、政府予算案を決定したこのタイミングで開催。今日のテーマは、首都直下地震対策や、
政府業務継続計画、被災者行政の課題(住まいの再建)、防災先進国・日本の世界への発信など。
私からは、今月15日、本県で実施した南海トラフ巨大地震を想定した実動訓練について報告すると
ともに、その訓練を踏まえた提言として、大規模災害に対する広域的連携の重要性や、全国の
各ブロックごとに基幹的防災拠点を整備する必要性、行政職員の災害対応能力強化のための
人材育成を国として強力に進めるべきことについてコメント。
また、住まいの再建関係では、本県でも、不動産関係団体と県との間で、災害時における民間賃貸
住宅の提供に関する協定を締結しているものの、南海トラフ巨大地震では、本県で約89000棟が
全壊するとの想定に対し、賃貸住宅(民間・公共)の空き家戸数は27000戸程度で、応急仮設住宅
の建設にも限界があります。
したがって、大規模災害時には、県単独では対応しきれず、他県への広域避難を余儀なくされる
可能性が高いことから、災害時に入居可能な民間賃貸住宅の情報を、都道府県間で共有するための
統一的な情報フォーマット(提供可能戸数、住宅の広さや仕様、入居条件等)を国で整備する必要性
についてもコメント。
本県が直面する南海トラフ巨大地震のリスクも相当なものがありますが、首都直下地震となると、
人口や経済の規模が巨大であるということのみならず、様々な中枢神経が集中する場所だけに、
その影響は、さらに深刻なものがあります。
今日の実行会議では、過去の地震の記録を踏まえつつ、どの程度の規模の地震を、どの程度の
周期で、どの程度の確率で見込むのか、その上で、どのような地震に焦点を置いて備えるのかなど、
専門家の知見や現場の意見を踏まえながら議論がなされました。国をあげての、さらには
世代を超えての大事業となります。悲観することなく、また、楽観することもなく、できることから、
スピード感を持って着実に進めていきたいところです。
羽田へ向かう機内で撮影。雲の上に頭を出した富士山。下の写真は翼のすぐ下、その下の写真は
上部中央。白い雪を頂いた富士山は、都内からもくっきり見えました。
これは今朝の空。大忙しのサンタクロースのそりの跡といった趣。空の美しさに魅せられた一日。
聖夜の夜空に思いを馳せながら、Merry Christmas!
官邸にて「防災対策実行会議」。10月に予定されていたところ、伊豆大島の台風災害を受けて