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南九州ファミリーマートにて、宮崎弁で音声対応するATMがスタートしました。
県全体で取り組むのは全国初(自治体単位では4団体目)。しかも、地域による方言の違いを考慮し、県内を3地域(県北、県南・県央、県西)に分け、それぞれの方言で音声対応します。これも全国初。
今日は、宮崎市内の店舗で、私がデモンストレーションを行いました。
キャッシュカードを入れると、「ようきやったな~」、現金引き出し等の後は、「おおきん、またきちくんないね~」という音声が流れます。柔らかな女性の声。やはり方言はいいですね。何やらほっこりして、うれしくなります。
この方言については、南九州大学の矢口裕康教授の指導を受け、収録は、3つの地域ごとに宮崎銀行の女性行員3人が対応。いかにもその地域の方言の響きを持った方を選んだとか。今日は、その選ばれし行員のうちお二人が参加。顔を出した方が人気が出るのでは?と思えるような美人行員さん(笑)。驚きました。
今回の取組は、南九州ファミリーマートと県の連携協定に基づくもので、ATMの保守管理等を行う株式会社イーネット及び宮崎銀行に協力いただきました。
方言による音声案内により、県民にとっては郷土への愛着や誇りを増す機会となり、県外からのお客様には、最初は驚かれるかもしれませんが(笑)、温かい宮崎らしいおもてなしの心が伝わるものと思われます。
ご尽力いただいた関係の皆さんに心より感謝申し上げます。
実際の音声、手続きの最初と最後に、こんな感じで聞こえます。iPadに収録してあるものを動画撮影させてもらったので、およそのイメージということで。県南・県央、県西、県北の順に流れます。
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災害時における情報通信基盤に関する協定を、九州通信ネットワーク株式会社と締結。
大規模災害が発生し、本県の情報通信基盤が被災した場合には、通常のサービス等の提供範囲を超えて、同社の設備等を速やかに利用可能にすることで行政の業務継続性の確保を図ります。
情報通信基盤は、今や社会経済システムを支える必要不可欠のインフラ。特に災害時には、迅速な情報伝達や収集など、極めて重要な役割を果たします。
同社には、サーバ統合基盤や通信ネットワークの運用を担っていただいており、今月からは、災害時のバックアップシステムであるディザスター・リカバリーの運用も開始。
今日の締結により、「常在危機」という意識のもと、さらに災害に強い体制が強化されるものと、深く感謝申し上げます。
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平成2年に設立された全国骨髄バンク推進連絡協議会が、本年6月に25周年を迎えます。また、今年4月には、骨髄バンクとさい帯血バンクの移植例数が合計で3万例を突破したとのこと。
同協議会ではこれらを記念し、全国骨髄バンクやさい帯血バンクの重要性を広く知っていただき、血液の難病に直面する患者を支えるため、「日本縦断キャラバン」を企画。ドナー経験者が各県をつないでリレーを行っておられます。4月24日に沖縄県をスタートし、6月28日の北海道がゴール。今日は、そのキャラバン隊の皆さんが県庁にいらっしゃいました。
今日いらっしゃったのは、ドナー経験者や、骨髄移植を受けられた方、ドナーコーディネーターなどの皆さん。中には、2度の骨髄提供を経験された方も。
およそのことは知っていても、骨髄移植は専門的な内容。お話をうかがっていて、知らなかった、もっと多くの方が知るべきだ、と思うことばかり。特に、ドナーと患者さんのHLA(白血球の型)が適合し、提供が決まった後、ドナーの側にも患者さんの側にも、それに向けた体調管理や準備が必要になるということは、よく知りませんでした。かけがえのない機会を逃さないために、双方に慎重な準備が求められるわけです。
骨髄と脊髄を混同しないこととか、ドナーの側の負担や安全性、提供までの手続きといった基本的なことも含め、まずはしっかりと情報を提供し、正確な理解をしていただくことがスタートだと痛感しました。
県としては、今後とも、様々な工夫を凝らし、啓発等に努めていきたいと思います。
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