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高千穂町にて西臼杵消防本部の落成式がありました。立派な庁舎が完成したということのみならず、今月1日から、ついに西臼杵3町で消防の常備化が実現したことが重要なポイントとなります。
(これまでは、消防団が消火活動を、役場職員が救急業務を実施。県内では残り4町村が消防非常備。)
消防本部の整備により、初動対応の迅速化や24時間体制の確立など、地域の安全安心が大きく向上します。心よりお祝い申し上げます。長年の課題である消防常備化の実現に至るまでには、大変なご苦労があったことと思います。関係者のご尽力に深く敬意を表します。
初代消防長を務めるのは、延岡市消防本部OBの三星(みつぼし)文男さん(下の写真で制服姿)。まさに、<「三」町が力を合わせて整備した、安全安心のための地域住民の希望の「星」>という消防本部への期待を表しているかのようなお名前です(笑)。
三星消防長によると、この消防本部を整備することとなったことから、県外で消防士として仕事をしていた方が数人、地元に帰って頑張りたいとUターンして来られたそうです。うれしいお話。
落成式の後、消防本部の屋上から防災救急ヘリ「あおぞら」に人をホイストするデモ訓練が行われました。ヘリの重要な機能なのですが・・・・・私はお世話になりたくないなと。高いところの苦手な私です。
祝賀会では、高千穂夜神楽でお祝いです。写真の一番右で笛を吹いている方も消防士とのこと。
落成式の後、三星消防庁や3人の町長とともに、防災救急ヘリ「あおぞら」に搭乗。それぞれの町の消火や救急等の状況について説明を受けながら、上空から3町を視察させていただきました。
山に抱かれるように住宅や田畑が広がり、町の成り立ちがよくわかるとともに、この管内の広大さ、山林面積の広さ、橋梁の重要性などを実感しました。山林火災や土砂災害が怖いなという印象。
また、この地域は「高千穂郷・椎葉山地域」として世界農業遺産の国内候補地の1つとなっています。改めて、整然と整備された棚田や茶畑の美しさに心打たれました。来月、FAOの関係者が審査のため来県され、私も英語でプレゼンをする予定なのですが、自信をもってアピールすることができそうです。
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内倉町長の案内で、高千穂小学校を視察させていただきました。
建物の老朽化等に伴う新築。同じ敷地内で、既存の校舎や体育館を使いながら、順々に新築していって整備がなされました。一昨年、新校舎が完成し、昨年度、新体育館・運動場が竣工。年度末に遊具の設置も終わって、全ての工事が完了しています。
県産材をふんだんに使い、木の香りに包まれた、柔らかで温かい雰囲気の魅力的な校舎となっています。豊かな自然に囲まれた絶好の環境。ここで学ぶ子どもたちが、うらやましく感じられました。
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北方IC付近でこんな看板を見かけました。
4月29日、北方IC~蔵田交差点間が完成し、「国道218号北方延岡道路(13.1km)」が全線開通します。開通式典には私も参加予定です。
この道路は、将来的には、九州中央自動車道の一部となる区間。観光や物流、医療、防災等、大きな効果が期待されます。東九州道の大分までの開通に引き続き、おかげさまで、本県の高速道路の整備がまた進展します。