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「日南レトロバス」の完成セレモニーが県庁本館前庭で行われました。
白い幕に包まれ、その姿はベールに包まれた状態でセレモニー開始。これだけの仕掛けは初めて。
「日南レトロバス」は、スギの生産量が23年連続日本一の本県で、〈木の香るバスに乗ってもらいたい〉、〈乗って楽しめるバスを作りたい〉という、菊池社長をはじめ宮崎交通の皆さんの思いが込められた木質バス。宮崎市と日南市を結び、日南海岸を走る路線バスとして運行されます。平日は1日1往復、土日は1日2往復。
全国でも初めてと思われる木質バスの制作にあたっては、相当なご苦労があったようです。デザイナーの中森さんや、部材供給や内外装の施工業者、木材利用技術センターなど、関係者が力を合わせて何とか実現。
床や壁、手すり、つり革、肘かけ、広告枠など車内の装備のみならず、外装にも県産スギ材を使用。外装のスギは、写真で見る以上に、明るい木目が美しく、柔らかな印象。
もちろん、車内に入ると、爽やかなスギの香りに包まれますし、手すりやつり革なども、ホッとする木の手触り。「あったかいんだからぁ」という感じ。
シートは、日南市の花である「つわぶき」をイメージしたもの。
これらは、延岡市出身のデザイナー中森亜紀さんによるデザイン。車内には、中森さん手書きのかわいいイラストによる観光名所や運行路線図が掲示してあります。
JR九州による人気の観光列車「海幸山幸」に続き、宮崎ならではの素敵な木質バスの誕生です。
みやざきスギにより宮崎ならではの「おもてなしの心」を伝えるとともに、バスの利用促進にも結びつくことを期待しています。
宮崎交通をはじめ、ご尽力いただいた関係の皆さんに感謝申し上げます。
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第1回宮崎県総合教育会議が開催されました。首長と教育委員会で構成される総合教育会議は、全国で発生した様々な問題を踏まえ、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正により、全ての地方公共団体に設置が義務付けられたもの。
法改正のポイントの1つは、教育委員長と教育長を一本化した新たな責任者(新教育長)を置き、首長が直接任免・罷免を行うこと。ただし、経過措置があるため、現在の飛田教育長は任期満了まで、これまで通りの立場で教育長を務めることとなります。
この総合教育会議では、教育行政における地域住民の意向をより一層反映させるなどの観点から、首長が教育委員会と協議し、教育の振興に関する施策の大綱を策定することとなっています。また、重点的に講ずるべき施策や緊急の場合に講ずべき措置について協議・調整を行うこととされています。
国の通知によると、教育委員会が検討を進めている教育振興基本計画をもって大綱に代えることもできるとのことですが、本県では、県総合計画をはじめとするその他の計画との整合性に留意し、新たな大綱を策定することとしています。
新たな大綱の内容や今後のスケジュール等については今後協議することとし、今日は、第1回目にあたり、人財づくりや産業人材の育成等について自由に意見交換しました。
家庭・地域・学校が一体となった人財づくりの重要性や、本県が「いい子どもが育つ都道府県ランキング」でトップにあること、「弁当の日」「家庭の日」「家読」等による家庭教育の充実、新聞を読むことなど読書習慣の重要性、学校教育のみらず幅広く教育環境を整備する必要性、企業と学校の連携によるキャリア教育の充実、企業の側のPRや受入態勢の整備の必要性など、様々な意見をいただきました。
この会議のテーマはとても幅広く、重要だと考えています。教育について一家言のある方々の会議、これからの議論が楽しみです。