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サンメッセ日南にて、第20回開園記念式典が開催されました。
<モアイ像のある観光施設>というイメージが強かったのですが、今日の式典で、設立の経緯や、国内外の様々な宗教団体のメッセージなどを聞いていると、自然や地球に対する感謝や祈りの場を造るという関係者の強い思いが伝わってきて、新鮮な思いがしました。単なる観光地とは思っていないとの言葉も。
開園式典が行われた「地球感謝の鐘」(写真右上)は、環境理念を提言し、国際的宗教協力の象徴として整備されたとのこと。いろいろな宗教者のメッセージが掲げられ(写真左)、21世紀出発の灯が灯されていました(写真右)。
もちろん、来園者が300万人を超えるなど、観光施設としても魅力です。ホームページを拝見すると、観光施設としての色合いが強く出ています。
これまで設立、運営に携わられた全ての関係者のご尽力に深く敬意を表します。
http://www.sun-messe.co.jp/index.html
やはり、日向灘を背景に屹立する7体のモアイ像は格別です。独特の雰囲気。世界で唯一、イースター島の長老会から特別許可を得て完全復刻された貴重なもの。「モアイ」は、現地の言葉で「未来を生きる」という意味だそうで、初めて知りました。だから、キャラの名前がこうなっているわけです。
このモアイ像を、等身大で原色の人物像「ヴォワイアン」が眺めている風景は、これまた独特のものがあります。これらの人物像は、成安造形大学の今井祝雄名誉教授の作品。ヴォワイアンという名前は、フランス語で「見る人」の意味。
今日は、20周年を記念して制作された美術家・小松孝英さんによる地上絵の披露がありました。小松さんが得意とする5匹の蝶が描かれています。場所柄を考えてモノクロにされたとのこと。雄大な日向灘を見下ろすこのロケーション自体、ハッとさせられます。上から見ていると、足を滑らせたら海に吸い込まれていきそうな場所。
晴天のときは、さぞかし光り輝いていることかと。
今日は、かろうじて天気がもってくれました。式典の際には、少し日が差してきて、さすが「サンメッセ(太陽のメッセージ)」と思わせるものがありました。そしてそのときの眺めの素晴らしいこと。
今年は、日南海岸国定公園指定60周年という記念の年。本県では、全国に先駆けて沿道美化修景条例を制定した経緯があります。その精神や先人の思いを引き継ぎながら、訪日外国人の増加等も追い風としつつ、この素晴らしい自然や環境をしっかりと生かしていきたいと思います。
4月30日は、ユネスコが定めた「国際ジャズデイ」。その趣旨に賛同し、今年も宮崎市で「山下洋輔 Special Jazz Group」のコンサートが開催されます。大淀小学校吹奏楽部とのコラボも予定され、18:30から宮崎市民文化ホールにて。
昨年、山下さんらプロの演奏家と子どもたちの合同演奏が実現。「ラプソディ・イン・ブルー」や「アイ・ガット・リズム」など、私も聞いていてワクワクするようなコラボとなりました。子どもたちにとって大いに刺激や自信につながりますし、プロの皆さんにとっても新鮮な体験だったようです。
今年は、さらに別の曲も加える方向で練習中。大淀小学校吹奏楽部は、昨年の全日本小学校バンドフェスティバルで見事に金賞を受賞された実力校。これは大いに楽しみです。
この前日、4月29日の国際ストリート音楽祭で、宮崎国際音楽祭が開幕。宮崎は、「音楽の咲く季節」を迎えます。
宮崎国際ジャズデイも国際音楽祭も、次世代を育成するという志において共通するものがあります。
4月30日の「国際ジャズデイ」に向けては、ジャズ写真家・中平穂積さんの写真展や講演会、ミニコンサートなど、関連イベントも予定されています。
これら一連のイベントは、日高晃委員長を中心とした民間の実行委員会による自主的な取組。ユネスコから、正式に国際ジャズデイ関連のイベントとして認定されているのは、国内では東京と宮崎だけだとか。
熱心な取組に心より敬意を表します。
宮崎県の音楽文化を、様々な角度から、また、多くの方のお力添えをいただきながら、さらに盛り上げていきたいと思います。