この写真は、「ハラール宮崎ハーブ牛」。中央の白いマークが、マレーシアの機関によりハラール
認証を受けている印となります。
ハラール(イスラム法において合法なもの)への関心が高まる中、宮崎県乳用牛肥育事業協同組合
では、ハラール処理認証を取得しているゼンカイミート㈱(熊本県)を通して食肉処理した「ハラール
宮崎ハーブ牛」を生産・販売しています。
今後、国内販売はもとより、インドネシアやマレーシアといったイスラム教徒の多い国への輸出も
予定しており、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け販売強化を図っていくとのこと。
食肉処理工程がハラール認証を受けるには、周囲に豚舎がないこと、同じ工場内で豚の処理を
行っていないこと、食肉処理する際に牛が正しい方向を向いて、正しい方向に倒れること、
イスラム教徒の作業員が正しい呪文を唱えながら作業にあたること・・・などが満たされなければ
ならないそうです。これはなかなか大変なハードル。
急速に発展・拡大するイスラム諸国は、今後、日本の食材や食料品の有望なマーケットと考えられ
ており、イスラム法上の食べられるものとして認証を受けるため、ハラール処理への対応が重要な
課題となっています。乳肥農協においては、本県最初のハラール対応の牛肉を販売しており、
他の業者への波及も含め、今後の展開が楽しみです。先進的な取組みに敬意を表します。
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子どもたちが親の職場を訪問する「子ども職場参観日」。初めて県庁で実施することとなり、今日から
1週間、県職員の子どもたちが県庁を訪れ、職場訪問したり、職場体験や県庁見学などを行います。
これは、親子間のコミュニケーションの促進や、子育て家庭に対する職場の理解の醸成、子どもたちの
職業観の養成など、様々な狙いを込めた取組です。
霞ヶ関や他県でも類似の取組がなされていますし、県内でも、建設業協会の青年部では、「おやじの日」
として、子供たちを工事現場に招き、親が仕事している様子を見せているという話をうかがいました。
また、積極的に子育て支援に取り組んでいる企業として、今年、子育て同盟サミットin長野で表彰をした
高千穂の医療法人和敬会でも、施設長さんにうかがうと、「子ども参観日」がとても効果のある取組との
ことでした。「子育て・子育ち日本一」を目指す本県としてもぜひやってみようということで私が指示し、
今回初めて県庁で取り組むこととなりました。
初日の今日は、約50人が参加。私は、正面玄関で子どもたちに対面し、しばし歓談。
子どもたちからは、「知事はどんな仕事をしているのですか?」「さっき県議会の知事の席に座ったの
ですが、いつもどのような気持ちで座っているのですか?」といった質問。
「みやざき犬に会ったことのある人?」と聞いたら、大半の子の手が上がっていました。
県庁としては初めての取組であり、子どもたちに何をしてもらい、何を見てもらうかなど、事業内容は
各部局ごとに決めることとしています。例えば、職場で名刺交換するとか、親の仕事内容について
説明を受けるとか、議場や知事室など県庁舎を見学するとか。
さて、今日はそれぞれの職場で、どのようなやり取りがあり、どのようなことが行われたのでしょうか。
また、家に帰ってから、どのような親子の会話がなされたでしょうか。子どもたちにとっても、親に
とっても、良い刺激となり、親子の絆が深まる、かけがえのない1日となったことを願っています。