「ガラスの美~台日ガラス芸術交流展」が宮崎県立美術館で始まりました。
日本と台湾のガラス工芸作家80人の作品、約150点を集めた展覧会で、主催は台湾の新竹市。
今日は、新竹市の許明財市長ら関係者が参加し、開会式が行われました。
この展覧会は、ガラス工芸作家の黒木国昭さんが、14年前から台湾の展覧会に出品していることが
縁で実現したもの。元々、台湾のガラス工芸は、1920年頃に日本から伝えられ、原材料の珪砂や
天然ガスに恵まれた新竹市がその中心となり、ガラス工芸の拠点として発展してきたとのこと。
新竹市は、台湾北西部沿岸の人口約40万都市。桃園国際空港から約40分というところ。IT関連
企業が集積していて「台湾のシリコンバレー」と呼ばれているそうです。市のホームページを拝見した
ところ、新着情報として、以下のとおり今日のテープカットの写真がアップされていました。速い!
歴史に照らすと、ガラス工芸自体が、台湾と日本の文化的な絆を表すものの1つであり、今回の展覧会
は「里帰り」と見ることができるかもしれません。会場には、様々なガラス工芸の技法による、色彩も形も
モチーフも多様な作品が展示されています。台湾の作家の作品と日本の作家の作品とを比べてみると、
それぞれのお国柄が出ているように思われ、これも一興です。
台湾とは、先月31日から、チャイナエアラインの定期便が週2便から3便に増便されたばかり。
とても親日で、様々な面で結びつきの深い台湾。多くの県民の皆さんに、今回のガラス芸術交流展を
通じて、台湾と日本の文化的な絆を感じ取っていただき、さらに交流を深めるきっかけとしつつ、
こうしてご縁のできた新竹市にも関心を持っていただきたいところです。
この展覧会の開催にあたりご尽力いただいた黒木国昭さんや許明財市長をはじめ、関係の皆様に、
深く感謝申し上げます。
夜は、双方のガラス工芸作家や関係者が参加し、新竹市主催の記念パーティーが開催されました。
お互いの記念品を交換しながら、また、アルコール度数53度(!)の金門高粱酒を酌み交わしながら、
交流を深めたところです。