スペシャルオリンピックス日本・宮崎の10周年記念式典が開催されました。
スペシャルオリンピックスは、スポーツを通じて知的障がいのある方々の自立や社会参加を
促す活動。ケネディ元米大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバー夫人が創設者とのこと。
頑張る姿勢や強い精神を称えるもの。
今日は、スペシャルオリンピックス日本の細川佳代子名誉会長をお招きして、いわば宮崎支部の
創立10周年のお祝い。元総理夫人の細川さんにお会いするのは初めてでしたが、品のある容姿も
お話ぶりも実に華があって、周りをぐんぐん巻き込んで元気にする方でした。現在は、様々な
ボランティア活動に精力的に取り組んでおられるとのこと。御来県に感謝申し上げます。
細川名誉会長が、ある牧師さんからうかがったというお話が印象に残りました。
<2%の確率で発生する知的障がいを、劣っていること、悲しむべきことと受け止めるのではなく、
周りの人の優しい気持ちを引き出すために神様が授けてくださった、かけがえのない命だと感謝
すべきだいうこと。> ハッとして、考えさせられるものがありました。
のようなイラストのスライドを用いたメッセージが紹介されました。ある保護者の実話をもとに、
具体的な設定を変えて構成されたもの。
ダウン症の子を授かった当初に感じた悲しみ、自責の念→共に生きる決意→クラス替えのたび、
自作の紙芝居を使って、同級生の子どもたちにダウン症等に対する理解を求める活動→
スペシャルオリンピックスとの出会い→子どもの笑顔からもらった勇気、元気、感動
とても心打たれる内容でした。多くの方の理解と協力を得て、共生社会づくりを進めていきたいと
思います。スペシャルオリンピックス日本・宮崎は、今年度の「人にやさしい福祉のまちづくり」
功労団体として、先週、知事表彰させていただきました。
式典の後、明るく元気いっぱいのアスリートに取り囲まれて写真撮影。私も元気をいただきました。
呼ばれています。)
<2>
映画「ゼロ・グラビティ」を3D日本語吹替版で見ました。これは凄い作品。映像もコンセプトも
舞台設定もストーリーも、それを支える高度なCGや3Dなどの技術の使いこなし方なども、
1つの時代を画する映画になるように思います。
監督はアルフォンソ・キュアロン。この映画を見てる間中、その凄い才能に圧倒され続けたように
思います。私が見たものでは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を撮っておられるようです。
CGや3Dなどの技術がいくら発達しようと、単に使ってみせるだけでは限界があります。いつか
飽きられる。そうした技術をいかに使いこなすか、そのアイデアが勝負だということを、この映画が
強烈にアピールしているように思います。
この映画のインパクト、他の映画でたとえると何だろうかと考えました。設定からして「エイリアン」
を思わせる部分もありますし、方向は違うものの、宇宙を舞台としたスペースオペラの醍醐味を
満喫させる「スター・ウォーズ」も大きなインパクトでした。3D映像という点では、「アバター」も
あったでしょうか。スタイリッシュな映像によるSF世界という点では、「マトリックス」も浮かびます。
そして「2001年宇宙の旅」。と、ここまで考えると、1968年に公開されたというこの映画の
とてつもない凄みに、思いが至ります。当時のSFX技術でこれだけの映像を作り上げ、
哲学的なテーマも、分かりやすさに堕することを拒否したような抽象的で難解なストーリーも、
音楽の使い方も、他を寄せ付けない高みにあるように思います。
それはともかく、久々にエポックメイキングでありながらエンターテイメント性も備えた、
インパクトのある映画に、私の中のSF脳が興奮しています。