災害関連の協定を2件締結しました。1つは、歯科医療救護に関する宮崎県歯科医師会との協定。
歯や口腔のケアは、全身の健康に結びついています。この協定により、災害時に、避難場所や災害
現場等で迅速かつ的確な歯科医療救護活動が可能となり、県民の安全・安心に大きく寄与するものと
期待されます。
もう1つは、大規模災害発生時における後方支援拠点に関する協定を、日向市、串間市、西都市と
締結しました。大規模災害時に、被災地における救命・救助・医療救護活動等を迅速に行うとともに、
その後の復旧活動等を行うため、自衛隊、警察、消防、DMAT等の広域支援部隊が迅速に集結し、
活動の拠点とする場所です。
県内の後方支援拠点は、これまでの9か所に加え、これで計12か所となりました。南海トラフ巨大
地震・津波への備えが、また一歩前進したことになります。先日の総合防災訓練の結果を踏まえ、
さらに関係機関で連携を深め、備えを強固なものにしていきたいと思います。
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優良民間社会福祉事業施設に対する御下賜金の伝達。天皇誕生日に際し、民間社会福祉
事業奨励の思召により、優良民間社会福祉事業団・団体に対して金一封を下賜されるもの。
今年度は、社会福祉法人カリタスの園「つぼみの寮」が受けられました。
昭和24年の設立以来、県内唯一の乳児院として、カトリック的人間観とカリタス(慈愛)の精神に
基づき、子どもたちが健やかに生活できる環境づくりに取り組んでこられました。これまで、
60有余年の長きにわたり、職員の皆さんが一体となって家庭との信頼関係を築きながら、
子どもたちの処遇向上に努めるとともに、地域に開かれた施設として様々な取組みが行われて
います。その並々ならぬご労苦に対し、心から敬意を表し、感謝申し上げます。
カリタスの園の活動は、1932年、イタリア生まれのアントオニオ・カヴォリ師により開始され、翌年、
「宮崎カリタス修道女会」が創立されたとのこと。このようなところで、宮崎とイタリアの結びつきが
あったとは、知りませんでした。伊東マンショと何らかのご縁があるのかどうなのか、定かでは
ありませんが、いろいろな想像が広がります。