昨夜、長崎市で開催された九州地方知事会議・九州地域戦略会議の懇親会の前に、アトラクション
として寸劇が行われました。これは、長崎歴史文化博物館に復元整備された長崎奉行所立山役所の
御白州で、江戸時代の犯科帳をもとに行われている寸劇です。土日祝日に、1日4回、ボランティアの
皆さんにより演じられているそうです。
犯科帳とは、江戸時代の長崎奉行所の判決記録のこと。1666年~1867年の約200年間にわたり
145冊が記録されているとのこと。昨夜の演目は、長崎くんちの演し物をめぐる地域の世話役と住民の
争い。いかにも長崎というテーマです。ボランティアの皆さんの熱演に拍手!
懇親会後には、公式行事として稲佐山からの夜景見学が行われました。天気にも恵まれ、美しい眺めを
堪能。山々が取り囲むすり鉢状の地形が、立体的かつ生活色あふれる夜景を形作っています。
多くの観光客が来ておられました。
長崎の夜景は、香港やモナコと並び、「世界新三大夜景」とのこと。「夜景サミット2012in長崎」で認定
されたようです。ちなみに、「世界三大夜景」は、函館、ナポリ、香港。香港はどちらにも入ってます。
<2>
長崎市の朝。7時過ぎ、国道202号沿いにウォーキングしたこともあり、ひっきりなしにバスや路面電車が
行き来するし、通勤、通学の皆さんがせわしく歩いているしと、街の活気を感じました。
今朝のウォーキング、出島の門(上の写真右)から中をのぞいていると、掃除中の年配の女性から、
「ノン、ノン!」と声をかけられました。開門は8時なのでまだ開いてないとのことですが、スポーツウェア
でキャップとサングラスを着けていたところ、外国人に見えたのでしょうか。でも、なぜフランス語(笑)?
JA会館の前には、誇らしげに長崎和牛日本一の懸垂幕(上の写真右)。9部門中1部門で日本一
(肉牛部門で内閣総理大臣賞)だったわけで、9部門中5部門が日本一(種牛部門で内閣総理大臣賞)
の宮崎牛としても、もっと頑張ってアピールしないと!と、健全な闘志を燃やしたところです。
<3>
九州地域戦略会議では、九州としての地方創生の取組として、雇用・教育対策や、少子化対策のPTを
設置して検討を進め、具体的な対策に結びつけていくこととされました。九州内で就職した場合に返済
免除となる奨学金の創設についても検討することに。興味深い提案です。
このような九州全体での仕組みづくりを検討する一方で、地方創生で取り組むべき内容は、個々の
地域ごとに異なることから、この場で何かの答を模索するよりは、九州内での成功事例、ベストプラク
ティスの情報共有に努め、互いに刺激やヒントを与え合うことが重要ではないかと考え発言したところ。
<4>
長崎からの帰りがけ、九州国立博物館を訪問。三輪嘉六館長にご挨拶した後、特別展「台北
故宮博物院」を視察。
九州国立博物館では、各種企画展に合わせ、1階エントランスで本県の神楽を披露する機会をいただいて
います。これまで、高千穂の夜神楽と西米良神楽が公演。今日は、そのお礼を申し上げるとともに、
今後ともご協力いただくようお願いしました。
三輪館長は、神楽の世界無形文化遺産登録を目指した本県の取組をご存知で、今も宮崎の生活に
息づいている神話と絡めてアピールしていくと、個性の際立つ魅力的な提案になるのではないかと
アドバイスいただきました。感謝申し上げます。
九州国立博物館では、天井や収蔵庫に、飫肥杉を使用していただいています。宮崎県として、
とても誇らしいことです。
特別展「台北 故宮博物院」では、中国の歴史や文化の厚みを実感。また、富と権力を握った
権力者の支援が、結果的に、芸術文化の保護・振興に貢献したことを改めて認識し、立場こそ
違え、現代の為政者に求められることなどに思いが及んだところです。
平日の今日は、入場待ちの行列こそありませんでしたが、修学旅行や紅葉のシーズンも重なり、
駐車場には多くのバスが並び、館内も多くのお客様が来ておられました。九州国立博物館の
年間入場者数は、このところおよそ100万人前後とのこと。本県としても、しっかり連携を図って
いきたいと考えています。