「スポーツランドみやざき」を展開する本県では、6年後の東京大会を好機ととらえ、宮崎の魅力発信や
発展に結びつけていくため、「おもてなしプロジェクト」として有形無形の財産づくりに取り組んでいます。
今日の講演会では、冒頭、このプロジェクトの考え方や取組内容について、以下の3つの柱に沿って、
私の方でパワーポイントを使ってプレゼンさせていただきました。
1 宮崎の強みを生かした東京大会への貢献
2 宮崎の魅力向上
3 スポーツランドみやざきの推進
その後、日本スポーツツーリズム推進機構の中山哲郎事務局長に、「オリンピック・レガシー(遺産)を
築くために」と題して、また、スポーツジャーナリストの増田明美さんに、「選手がよろこぶおもてなし」
と題して講演いただきました。
オリンピックをばじめとするスポーツの国際大会に関わってこられた中山さんは、オリンピック・レガシー
(遺産)の考え方をはじめ、過去のオリンピックのデータや事前合宿の開催状況、観光の動向等に
ついて、豊富な資料をパワーポイントで示してプレゼン。
事前合宿の経済効果はさほど大きくなく、社会的効果を重視すべきこと、日本のおもてなし体制は、
必ずしも高い評価を得ておらず、外国語対応やWiFi環境整備、情報発信等の努力が必要であること、
2年後のリオデジャネイロ大会では、東京大会の合宿等の受入体制についての情報提供をする
段取りとなることなど、具体的なチェックポイントの指摘をいただきました。
増田明美さんは、ご主人が日南市のご出身。トレーニングでいらっしゃった選手時代に加え、今は
たびたび里帰りで来県されているとのこと。あふれる宮崎愛をもとに、これまでの経験を踏まえつつ、
本県の取組に対するアドバイス、提案をいただきました。宮崎の人の温かく、優しいおもてなし、
その人の力が、他にはない強みだと指摘いただきました。うれしいですね。
他県と差別化を図りつつ、その強みを生かすためにも、また、教育効果等を考慮して、宮崎県は
パラリンピックへの対応に力を入れてはどうかという提案をいただきました。なるほど、慧眼!
増田さんについては、これまで、宮日の「客論」で寄稿コラムを拝見し、また、テレビでの解説等で
お話をうかがうにつけ、物事のポイントを的確につかみ、気配り目配りに優れた方という印象を
受けていました。こうして直接お話をうかがい、宮崎についての話題や提案をしっかり用意して講演に
臨まれた様子を拝見することで、改めてその誠実なお人柄に感心しました。また、明るく、ユーモアに
あふれたお話にも惹きつけられます。素晴らしい!
お二人から示唆に富むお話をうかがうことができ、また、今後とも本県のアドバイザーとしてご指導
いただくきっかけともなり、とても有意義な講演会となりました。心より感謝申し上げます。