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宮崎県消防操法大会が開催されました。これは、消防団による火災消火を想定した基本操作の
訓練のための大会です。防火水槽から給水し、火点と呼ばれる的をめがけて放水し、撤収するまでの
一連の手順の正確さと速さが競われます。今日の大会は、全国大会の出場を目指し、県内各ブロック
大会を勝ち抜いた精鋭により競われる県大会です。
各支部代表としてのプライドをかけて、全国大会を目指し、熱い熱い戦いが繰り広げられました。
市町村長や各議会関係者、ご家族など、それぞれの支部代表の応援に駆けつけておられます。
この大会は、動作の手順や動きの正確さ、チーム全体の統一性、的を放水して撤収するまでの
速さなどがチェックポイント。この炎天下で全力疾走です!家族や同僚団員など、心配そうに
見つめる多くの応援団から、「よしっ!」「頑張れ!」と気合い入れの声がかかってます。
一種独特の世界ですが、その真剣な姿を拝見していると、何やら熱いものがこみ上げ、心打たれます。
どうか日頃の猛練習の成果を存分に発揮されますよう、そして、それが本県の防災力の向上に結び
つきますよう祈っています。
ところで、大会会長として、この消防服に身を包むと、広島の土砂災害で懸命の捜索・救助活動にあたる
自衛隊や消防、警察など、過酷な現場で奮闘しておられる方々のことが一層身に迫ってきます。
一刻も早い救助に結びつきますよう、心よりお祈り申し上げます。
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「NPO法人宮崎県防災士ネットワーク」の設立記念式典。
本県は、全国に先駆けて防災士によるネットワークが築かれ、防災に関する人材育成や地域防災
活動の支援、防災訓練や防災啓発フェア等への参加など、様々な活動が行われています。
平成19年に32人でスタートされ、今や県内9支部792人にまで会員が拡大しています。
このネットワークは、平成17年の台風災害、18年の竜巻災害等を契機として設立されることに
なったとのこと。その経過は、17年に宮崎に赴任した私と同じ歩みであり、改めてぐっと親近感を
抱いたところです。
このたび、全国で初めて、NPO法人として体制を整えられました。ここに至るまでの猪狩理事長
をはじめとする関係者の熱心な取組、ご尽力に対し、心より敬意を表し感謝を申し上げます。
(上の写真は、NPO法人宮崎県防災士ネットワークのフェイスブックよりお借りしました。)
自助・共助・公助を原則として社会の防災力を高めるにあたり、十分な意識と一定の知識・技術を
習得した「防災士」。相次ぐ自然災害により地域防災への関心が高まる中、その要としての防災士
には、大いに期待が寄せられています。本県では、県の計画としては初めて、減災計画の中に宮崎県
防災士ネットワークとの連携を位置づけたところです。今後ますますの活躍をお祈り申し上げます。