日南市で、「世界三大花木」とされるカエンボク、ホウオウボク、ジャカランダが同時に開花しています。 見ていると吸い込まれそうな美しい青紫色。支場の担当者によると、5割程度の開花状況とのこと。
場所は、県総合農業試験場亜熱帯作物支場内の「トロピカルドーム」。この3種が同時に開花するのは、
支場開設以来初めてで、国内でも珍しいとのこと。
私も直接見てはいませんが、今日の時点の写真を亜熱帯作物支場から入手しました。
まずは、カエンボク。西アフリカ原産で、炎のような赤みがかったオレンジ色の花。つり鐘形の大きく
派手な花を枝先に多数咲かせ続けるので、見た目がとても華やかな木とのこと。
支場の担当者によると、あと2~3日は開花していると思われ、その後、数日間隔を開けてまた開花
するとのこと。(つぼみが沢山あるので、開花しだして2週間程度は花がある見込み)
次は、ホウオウボク。マダガスカル島の原産で、直径10cmほどの鮮やかな赤い花を咲かせます。
主に熱帯地方で街路樹として植えられていて、日本では沖縄県でよく見られるとのこと。
支場の担当者によると、ホウオウボクは、あと1週間程度はどうにか花が見れると思われるものの、
樹が大きくて花芽がよく確認できず、その後はわからないとのこと。
最後に、宮崎が誇る南米原産のジャカランダ。約700本と日本唯一の群生林「ジャカランダの森」を
見ることができます。昭和39年にブラジル県人会の方からジャカランダの種を譲渡され、試験場内で
育成。昭和53年に初めて開花して以降、毎年5月下旬頃~6月末頃まで開花しています。
ジャカランダの森の開花状況については、このフェイスブックページで最新情報が得られます。
今週末が満開の予想との情報。日南市南郷では以下のような眺めが展開します。私も見に行きたい!
https://www.facebook.com/jakarandamatsuri
ジャカランダに加え、残りの2種も植樹をしたのが平成13年。ただ、カエンボクやホウオウボクは
数年に1度しか花をつけない上に、3種の開花時期が微妙にずれていたようです。今年は、冬場に
経費節減のためトロピカルドームの室温を下げたことなどが影響したのではないかとのことで、
5月下旬に初めて3種の花が咲きそろいました。
経費節減という点が涙ぐましいところではありますが(笑)、エコ&省エネに取り組んだことに対し、
自然界からうれしいプレゼントをいただいたような思いのする「世界3大花木」の同時開花です。
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世界3大花木
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