「子育て同盟」は、自らの子育て経験も踏まえ、積極的に少子化対策に取り組む11県の若手知事の
政策グループ。年に1回、一堂に会するサミットでは、子育て施策について意見交換し、国への提言等を
とりまとめます。
松本市にたどり着くまでが一苦労。前日、都城市での公務を終え、鹿児島空港から羽田に飛び、
特急あずさで松本市へ。残念ながら、<あずさ2号>ではありませんでした(笑)。松本駅に到着したのは
深夜0時。新宿から特急あずさで3時間の旅。駅には歓迎の横断幕。
サミットの冒頭、オープニングアトラクションとしてSK松本ジュニア合唱団。また、「子育て応援企業」
の表彰が行われました。ステージ上は、最優秀賞と優秀賞の方々。本県からは、医療法人和敬会
(高千穂町)が表彰されています。子育て支援委員会を設置して積極的に推進するとともに、
子ども参観日なども開催して好評とのこと。心よりお祝い申し上げます。
サミットの意見交換では、森大臣の、現在まさに実践しておられる子育て体験に基づくお話も、また、
大臣として少子化対策に取り組む強い意気込みにも、大変感銘を受けたところです。この写真は、
サミット終了後、ホール前でお見送り。
さらに会場の注目を集めたのは、大阪の助産院院長であり、10人(4男6女!)の子育て真っ最中の
小林寿子さん。関西のノリで、子育てを、実に明るく、楽しく、元気の出るものとしてお話しいただきました。
左の写真は、講演の最中、森大臣を壇上にお招きし、助産院で悩み等を抱えるお母さん方にしてあげて
おられるというハグを実践。何と大胆な(笑)。右の写真は、サミット終了後。
小林さんによると、お母さん方は、妊娠・出産・子育てについて、雑誌や口コミなど様々な情報で頭が
一杯になっていて、悩み迷い、それがストレスになっているとのこと。例えば、授乳は何時間おきにとか、
オッパイを左右どちらからあげるかとか、次の子作りにどれだけ間隔を空けるべきかとか。
こうした悩めるお母さん方に対し、小林さんは一言、「自分、哺乳類やん!」と、動物としての本能を
大切に、気楽に取り組むようアドバイスされるとか。このセリフ、知事メンバーも大いに感心。そこまで
開き直ったら、大抵のことは乗り越えられます。それ以外にも、最初から最後まで笑いの絶えない、
ネタにあふれる講演でしたが、それだけではなく、しっかりと子育てについて考え、実践されている姿に、
大いに感心、感激しました。宮崎のお母さんたちにも、小林さんの話を聞かせてあげたいところ。
小林さんの話をうかがっていて、ふと、映画「アナと雪の女王」の「Let it Go」が頭に浮かんできました。
子育てについて、何もわざわざ難しく思い悩む必要などなく、ありのままの自分で、ありのままの姿で
いいわけです。あの歌の持つ、吹っ切れた、ポジティブな解放感、子育て応援ソングにしてはどうかと、
つい勢いで森大臣に提案させていただきました。サミット終了後の昼食会では、さらに話が盛り上がり、
全国知事会か森大臣への要望などの場面で、大臣も含めみんなで歌ってみてはどうかなどという案も
出てきましたが・・・う~ん(笑)。
ちなみに、私のプレゼンでは、「Let it Go」だけでなく、「パパのイクメン手帳」の配布など、子育ての
重要なパートナーである父親の背中を押す本県の取組などを紹介しました。また、各自治体が地域の
実情に応じて積極的に子育て施策を実践しつつ、子育ては楽しい!子育てをしよう!支えよう!という、
全国的な機運情勢を図る必要性を強く感じました。
6年後に迎える東京オリンピック・パラリンピック大会では、わが国として様々なメッセージを世界に
発信することになります。深刻な少子化に悩むのは、わが国だけではありません。課題先進国
として、各国のモデルとなるような少子化対策や、具体的な成果を示すことはできないか、また、
そういう目標を掲げることにより、国民の意識高揚に結び付けられないか。そんな発言もしました。
子育て同盟では、引き続き、国への政策提言を行うとともに、全国知事会での問題提起など、
国をあげた取組を加速化させるべく、積極的に取り組んでいくこととしています。下の写真、
中央スクリーンに映しだされたマークは、今回、公募により決定された子育て同盟のシンボル
マーク。「子」という字を図案化したもの。
このサミットが開催されたのは、毎年夏のサイトウ・キネン・フェスティバルでオペラが公演される
「まつもと市民芸術館」。今年は、「ファルスタッフ」や「ヘンゼルとグレーテル」が予定されている
ようです。ファンとしては、ついうれしくなって、パンフを手に、大ホール入口の前で記念撮影。
サイトウ・キネン・フェスティバルでは、「まつもと市民芸術館」以外、数か所でコンサートが行われます。
福岡に飛ぶ便の都合で時間があったため、そのメイン会場である「キッセイ文化ホール」も訪問。
このホールも、本県のメディキット同様、キッセイ薬品工業株式会社のネーミングライツによる名称。
移動の途中、信州大学医学部の屋上に駐機するドクターヘリを目にしました。下の写真、かすかに
写っています。タクシーの運転手さんによると、長野県内にはドクターヘリが2機、運航されている
とのこと。確かに広い県です。
信州まつもと空港から福岡空港へ。福岡都市圏で働く宮崎県ゆかりの医師との交流会。
期せずして、ドクターヘリで話がつながりました(笑)。
この交流会は初めての取組。宮崎県出身であったり、宮崎大学医学部等の卒業や研修、勤務といった
何らかのゆかりのある医師が30人程度参加。宮崎県からは、県医師会長や医学部長、附属病院長、
各公立病院関係者、県の担当者など、宮崎の医療関係者が大挙して参加。宮崎県の地域医療の
充実のため、様々な情報や意見を交わしました。医師確保に向け、様々なネットワークを築いていきます。
子育てに続き医師確保の問題ということで、福祉・医療に取り組んだ1日。