Quantcast
Channel: 河野しゅんじのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 329

新採研修&西都原古墳群

$
0
0

<1>
宮崎県公立学校長会。小中高校の校長先生など約450人が参加。これだけ多くの校長先生を前に
話をすると、やはり緊張します。不思議なもので、この年になっても<先生ー生徒>という感覚が
残っているものです。





私は、人こそ財産という信念に基づき、「人財づくり」を基本政策の一つにあげて取り組んでいます。
教育はその最重要課題。
本年度は20億円の「みやざき人財づくり基金」を設け、教育研修センターの
整備も含め、次世代の人財育成を積極的に推進することとしています。現代版の「米百俵」です。





校長先生は、学校現場の要。生徒指導上の問題や危機管理体制の確立など、組織の長としての強い
リーダーシップが求められます。

いい子供が育つ都道府県ランキングで、長年にわたり全国トップクラスの成績を残している本県。
これからも<不易流行>という理念を大切にしながら、より良い教育のあり方を追求していきたいと
考えています。


<2>
県の新規採用職員に対し講話を行いました。知事としての思いや政策、これまでの経験などを
直接語りかけることにより、県職員としての自覚を持たせ、やる気を高めようとするもの。
まずは、県庁本館前で記念撮影。昨年度中途採用の獣医3人を含め、フレッシュな144人。





場所を移して、10分程度の質疑も含め約1時間の講話。県の直面する課題や新採職員への期待、
県の「伸びしろ」や魅力、新人としての「気付き」を大切に、時代が変化する中で上司との向き合い方、
将来世代に伝えて欲しいこと、これまでの経歴も含めた自己紹介など、様々な内容を話しました。

新採職員からは、以下のような質問をいただきました。
◯知事としての長期ビジョンは?特に力を入れている施策は?
◯県外出身であるということを、知事としての仕事にどのように生かしているか?
◯仕事に対する情熱を保ち続けるコツや秘訣は?

 


このところ、新人向けに話をする機会が続いていて、先日は、上京した折、総務省の新規採用職員
47人を前に、1時間余り話をする機会がありました。

こちらの方は、総務省OBとして、これまでの経歴や、知事になった経緯、政治家としての思いをはじめ、
東九州道の開通やアジア市場の開拓、フードビジネスといった宮崎のトピックスや課題、みやざき東京
オリンピック・パラリンピックおもてなしプロジェクトなどを紹介させていただきました。

特に、首都圏出身の官僚が増える中で、宮崎をはじめとする地方の現場の実態を把握し、理解することの
重要性を強調したところです。この47人のうち、日南市出身の女性が1人いたのは、とても心強く思え
ました。今後の活躍に期待しています。


 


こちらの研修では、以下のような質問をいただきました。
◯知事としての立場で振り返り、国や自治体の仕事でこうすれば良かったと思うようなことは?
◯安定した公務員の身分を捨てて知事となった理由は?
◯ますます進行する人口減少に対して、地方としての対策は?
◯総務省出身の知事として、国全体を考えるという視点の重要性をどのように考えるか?
 そのような視点で、具体的に国に対して提案・提言していることはあるか?
◯オールジャパンの輸出拡大に向けて、国主導の取組みが必要と考えるがどうか?
◯新たな成長方針の中で、県独自の取組として特色あるものは何があるか?


<3>
県立西都原考古博物館が開館10周年を迎え、記念式典が行われました。
オーケストラアンサンブル宮崎の生演奏をバックに、西都原古墳群の発掘調査の歴史や、考古博物館の
建設、国内外の研究施設等との交流、様々な展示会等の歴史などが映像で紹介されました。

こうして見ると、多くの先人の努力の上に現在の考古博物館があるということを改めて実感しました。
歴代の館長やスタッフ、博物館協議会委員やボランティアの皆さんなど、支えてくださった関係の
皆様に心から感謝を申し上げます。




 


その後、西都原古墳群発掘100年・西都原考古博物館開館10周年記念特別展「西都原の100年
考古博の10年 そして、次の時代へ」の開会式と展示内覧会が行われました。

今年は、年間を通じて4回の展示会が予定され、19日から6月15日まで開催される展示会Ⅰは、
「西都原の逸品たち」というタイトル。全国各地に所在する西都原古墳群出土の優品を一堂に
集めて展示されます。里帰り展示ということになります。


 


その中でも、目玉は、国宝の金銅馬具類(五島美術館所蔵)や、国指定重要文化財の「埴輪船」
「埴輪子持家」(東京国立博物館所蔵)など。









これらの考古学上の重要な出土品が、どのような経緯で県外の研究機関の所蔵に至ったのか、
わずかな出土品からどのような検証を経て復元されたのかなど、専門家の解説をうかがっていると
興味がつきません。

本県の出土品でありながら、その考古学上の価値ゆえに、お借りするのは容易なことではありません。
実に貴重な機会です。ぜひ多くの県民の皆さんにご覧いただき、宮崎県の誇る文化遺産について
理解を深めていただければと願っています。

「埴輪船」と「埴輪子持家」が出土した170号墳。何でもない大きさと形のようにも思えますが、
男狭穂塚や女狭穂塚に隣接していますし、重要な役割を果たした古墳ということになります。
これ以外にも、様々な古墳などで、まだ見つかっていない<宝>があるのではないかと、
夢は広がります。





西都原古墳群は、いつ来ても、はるか昔、確かにこの地に何か重要なものがあったのではないかと
思わせる、独特の雰囲気を漂わせています。これも、宮崎を代表する<宝>の1つです。





Viewing all articles
Browse latest Browse all 329

Trending Articles