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延岡ー宮崎高速バス「ひむか」の出発式が、宮交シティバスセンターにて行われました。
東九州道「延岡~宮崎」の開通を生かし、今日から高速バスが運行開始。開通後、約半月で迅速に
対応いただき、関係の皆さまに感謝申し上げます。
この高速バスは、宮崎交通とJR九州の2社共同運行。1日8往復16便が、延岡駅バスセンターと
宮崎空港(or宮交シティ)を結びます。各社4往復ずつ担当し、約2時間で片道約2000円。
宮崎交通では新型車両を投入。パウダールーム付きトイレや、100V電源も装備されています。
トイレは最後尾。清潔なのはもちろん、この写真右のとおり、バスの横幅を使って、ゆったりした
スペースが確保してあります。左の洗面台の前が、パウダールームとしての空間。
この高速バス「ひむか」の運行により、公共交通の選択肢が増え、利便性が高まるとともに、災害時の
代替交通手段の確保など、県民生活の向上に期待が寄せられます。来年度、東九州道が北九州まで
開通すること(予定)に伴う大分便などの実現も楽しみです。
今日のチキなん番長は、人形での参加。これからは高速バスを利用して、本人も来やすくなるかと(笑)。
今日の出発式は、特別に両社のバスが運行。関係者でお見送りしました。チキなん番長も乗ってるん
ですが……わかリますかね。車体横の赤いペイントの上。
宮崎市街地では、宮崎駅や山形屋前などに加え、県庁前にも停車。ビジネス用途を考えていただいた
のでしょうか。今朝は、宮交シティでの出発式でお見送りした後、県庁に戻ったら、ちょうど、その
見送った2台のバスが県庁前を通過していきました。再度、お見送り。
このところ、「ななつ星」のバスや、香港EGLツアーのバスなど、バスのお客様をお見送りする機会が
多くなっています。
今後、利用者のニーズに応じて、ルートや時間帯、便数など、随時検討、見直しがなされていくことと
思います。多くの方に愛用され、県政発展の礎となることを祈念しております。
http://www.miyakoh.co.jp/bus/express/himuka.html
http://www.jrkbus.co.jp/pdf/nobeoka1.pdf
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県庁の新規採用職員の辞令交付式。141人(うち女性が50人)の若い力が、県庁に加わりました。
フレッシュな緊張感と高揚感が漂う県庁講堂。昨日の、いくらかホッと力が抜けたような退職者辞令
交付式とは、また違った空気に包まれていました。くっきりとしたコントラスト。
この職員たちは、最初から、東九州道「延岡~宮崎」が開通した宮崎県を舞台に、仕事に取り組む
ことができます。ヒト・モノ・カネの流れの面でも、移動の時間距離という面でも、これまでとは県職員
としての発想の次元が異なってくるのではないかと期待しています。「東九州の新時代」の申し子たち。
私が新規採用職員に対して話した内容は、およそ以下のとおり。
◯ これから退職まで30年、40年と勤め上げたときには、今日の辞令交付式に同席した幹部は
誰一人として県庁にはいない。これまでの宮崎を築いた諸先輩に感謝しつつ、その思いや業績
を受け止め、しっかりとバトンを引き継いで、次の世代へと受け渡していって欲しい。
◯ 宮崎が「東九州の新時代」をけん引するとの気概で取り組むこと。
◯ 「全体の奉仕者」との自覚を忘れず、折にふれて初心に立ち返ること。
◯ 心身の健康に気を付けること。
◯ 婚活を含めた(同期入庁舎の縁を大切に)自分の人生の充実を心がけること。
若さあふれ、次代を担う新規採用職員のこれからに、大いに期待しています。
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新年度の知事訓辞。部局長などの幹部を前に、年度初めに際し、県政運営についての考えや
留意すべきことなどを語ります。年明けにも同様の機会がありますが、人事異動や組織体制が
改まって迎える新年度は、県庁組織にとって本当の意味でのスタートとなります。
一般の職員は、それぞれの職場で、庁内TV放送を通じて視聴。出先機関の職員には、録画した
ものを届けて見てもらうことになっています。
およそこんな内容を話しました。
◯ 新年度、私の一番最初の仕事は、高速バス「ひむか」の出発式。これが象徴しているように、
東九州道「延岡~宮崎」の開通は、本県にとって大きなチャンスの広がるものであって、まさに
「東九州の新時代」を迎えている。これを最大限生かしていきたい。
◯ 昨日は、チャイナエアラインの定期便が、2便から3便に増便された。台湾との路線の充実に
とどまらず、台北経由で香港や中国本土、ASEAN諸国、さらには欧米など、海外への航空ネット
ワークの充実を図ることができた。これをフルに活用していきたい。
◯ 全国的には、いわゆるアベノミクスによる景気の回復傾向が見られ、本県にも徐々にプラスの
影響が出つつある。さらには、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定も明るい話題。
◯ こうした追い風に乗り、これまで力を注いできた様々な取組の成果を、目に見える形でしっかり
出しながら、さらに大きく飛躍する年にしていきたい。
◯ 当面、17年ぶりとなる消費税増税の本県経済社会への影響を注視したい。事業者については、
適正な転嫁がなされるかなど、 相談体制の充実を。また、景気回復の腰折れを防ぐため、
積極型で編成した新年度予算や補正予算の前倒し執行に努めて欲しい。駆け込み需要の
反動減などを緩和するため、県職員としては歓迎会など積極的に街中でお金を使って欲しい。
◯ これから、TPPや憲法改正論議、道州制、IR法案など、国や県のあり方を大きく変えかねない
議論が本格化する。ウクライナなど、冷戦後の国際秩序を変えかねない動向にも注意が必要。
◯ 県としては、山積する様々な課題に取り組み、「東九州の新時代」をけん引していきたい。
◯ 心身の健康に留意するとともに、それぞれの部署で自由闊達な意見交換ができる、風通しの
良い職場づくりを心がけていただきたい。
だいたい7~8分だったようで、「新年度知事訓辞」としては、もっと話しても良かったかも
しれません。危機管理対応という意味での「常在危機」の意識の徹底、BCP計画をはじめ、
この異動の時期に真っ先に確認すべき防災上の役割等々。話し言葉というものは、
えてしてこのように、後になって、あれもこれも話しておけば良かったなどと思われるものです。
さて、新年度を迎え、私も心機一転、頑張ります!