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Channel: 河野しゅんじのブログ
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拡大するクルーズ市場

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<1>
商工会連合会の臨時総会で講演。東九州道の開通効果を生かす取組と、「みやざき東京
オリンピック・パラリンピックおもてなしプロジェクト」について、関連する新年度予算の内容を
紹介しつつ説明。また、消費税の転嫁対策や、新年度に入ってからの増税の影響や駆け込み
需要の反動減への対応について。

<向かい風>のことも直視しながら、しっかりと<追い風>に乗って行きたいところです。





<2>
12名の医師に「宮崎県災害医療コーディネーター」を委嘱させていただきました。


 


本県で大規模災害が発生した場合、被災地で必要とされる医療が迅速かつ的確に提供されるよう、
全国各地から派遣されるDMATやJMAT等の医療支援チームとの連絡調整を行っていただきます。

具体的には、行政や関係機関と連携し、避難所における医療ニーズや医療機関の被災状況、患者
受け入れ状況等の情報収集・分析・伝達を行い、これを踏まえた人的・物的調整など、専門的見地
から医療救護活動のコーディネートを行っていただくことになります。




今日は、二次医療圏ごとに、災害拠点病院や医師会等の医師12名を委嘱させていただきました。
(お仕事のため欠席の先生方もいらっしゃいました。) 今回の委嘱は、災害医療体制の充実を図り、
県民の安全・安心に大きく貢献するものです。先生方のご理解と
ご協力に、深く感謝申し上げます。


<3>
ロイヤルカリビアンクルーズ社の中国区副総経理の童釗鋒氏が来県。油津港やいくつかの観光地を
視察の後、意見交換をさせていただきました。昨今の情勢により、今年度の寄港はなかったものの、
24年度は7万トンクラス(乗客定員約1800人)の船が、6回油津港に寄港していただきました。
クルーズ船のお客様によるお土産や飲食等の経済効果には、とても大きなものがあります。

県では、新年度、アジアからのクルーズ船誘致を促進するため、県内港湾で大型クルーズ船の入港が
可能な水域と水深を備えている油津港に、大型クルーズ船(13万トンクラス)に対応した係留施設
(防舷材や係船柱)の新設や改良を行うこととしています。


 


中国担当のNo.2である童氏からは、以下の様なお話がありました。

○クルーズ業界では、アジアを新しいマーケットとして注目し、北米からアジアへシフトすると見ている。
○ロイヤルカリビアンに限らず、多くのクルーズ船社が、アジアにもっと配船しようとしている。
○アジアマーケットは中国がメイン(人口が多く、かつ中流層が多い)。
○中国のクルーズの伸びは前年比40%。世界全体の伸びは7%。 
○中国では25万人がクルーズ船の旅を利用した。
○2014年、ロイヤルカリビアン社では、13万トンクラスのクルーズ船を2隻アジアに配船する。
○2014年には、各社を合計すると、上海からは300回、クルーズ船が出る予定である。
○アジアに配船されるクルーズ船はますます大型化する。近い将来、クァンタム級(16万トン級)、
 さらにオアシス級(22万トン級)が配船されると考えている。
○いずれは、上海や天津をホームポートとして、アジアに多くのクルーズ船が配船され、日中韓や香港、
 台湾を含めたこの海域が、カリブ海のようになっていく。
○そのためには、大きな船が入る港が必要である。宮崎にとっても、大きなチャンスだと思うので、
 港の整備をお願いしたい。
○油津港では、13万トンクラスの受け入れに向けた整備を行うと聞いている。国の規制等があることは
 知っているが、できれば16万トン級や、さらには22万トン級も考慮いただきたい。

このスケールの大きさには驚くばかり。13万トンクラスの乗客定員は約3000人、22万トンクラスと
なると、何と約5400人です。ここまでくると、町ごと船で移動しているという感覚。凄い!

アジアにおけるクルーズ市場の急速な拡大や、それに対応するクルーズ船会社のスピード感など、
実にダイナミックです。本県としても、この潮流に乗り遅れないよう、港も含めた受け入れ体制の
整備に努めていきたいと考えています。

童氏に、私からアメリカ本社に宛てたオフィシャルレターをお渡ししました。
クルーズ船の寄港増を
求める内容になっています。童氏のお子さんが機関車トーマスがお好きとのことで、お土産は、
飫肥杉製の機関車のおもちゃ。杉の生産量22年連続日本一もアピールです。


 


<4>
東日本大震災の被災3県に、長期派遣(1年間など)される職員の出発式がありました。
来年度は、延べ17名を派遣。この中には、昨年度から継続して派遣される3名が含まれます。
現地で担当する仕事の状況を踏まえ、自主的に継続の申し出があったとのこと。頭が下がります。


 


今年度派遣された延べ21名は、職員数に占める割合でみると全国5位となるそうです。
実数としても九州で最多の派遣。小さな所帯でも、口蹄疫等に際し全国からお世話になったことに
対する感謝の思いで復興を支援する「みやざき感謝プロジェクト」として、懸命に
取り組んでいます。
派遣される職員には、県民の感謝の思いを背負い、県を代表する気概でしっかりと復興を支援して
もらいたいと思います。今後とも息長く、
できる限りの支援をしてまいります。



被災地支援に関連して。3月11日のブログで、宮城県地方課で一緒だった名取市の職員について
触れました。先日、
その本人からメールをもらってびっくり。これまで連絡は取っていませんでした。
地方課時代の先輩の、ある宮城県職員が、私のブログをご覧になっていて、その方から彼に
知らせてもらったようです。以下は、差し障りの無い範囲で、名取市の職員からのメールの抜粋。

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宮城県庁の○○さんから河野知事さんのブログについて連絡いただきました。早速開きました
ところ、「名取市派遣職員」「俊」「サウスポー」等、20年以上も前のことを覚えていて下さった
ことにびっくりするやら感激するやら、周りの職員にも思わず披露させていただきました。
・・・・・・
今は、◯◯課長を務めさせていただいておりますが全国の皆様から温かいご支援、ご協力を
いただき、また、自治体からの職員派遣の応援もいただき、職員一丸となって一歩ずつ復興
への道を進んでいます。 今後とも応援のほどよろしくお願いします。
・・・・・・
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実に感慨深いものがあります。 ますますのご活躍を祈っております。


「新聞研究」という雑誌があるようです。新聞関係者向けの専門誌なのでしょうか。たまたま、
私の名前が掲載されているので、知り合いの記者からその部分のコピーをいただきました。
福島民報社の取締役編集局長佐藤光俊さんによる「被災者とともに悩み、行動せよ」
という文章の中。

福島民報社では、震災と原発事故の現状とこれまでの全国からの支援への感謝の思いを
伝えるため、中高生など「うつくしま復興大使」を国内外に派遣しておられます。そのうちの
1人、福島市の高校3年生の感想文の中の、以下のようなくだりが紹介されています。

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宮崎市の県庁で面談した時、河野俊嗣知事が言った「あなたたちが本当の希望」という
言葉が強く心に響きました。この活動を通してより多くの人に少しでも福島県の現状や
思いが伝わったと感じました。私は今、大きな夢に向かい全力で頑張っています。東日本
大震災後、もう一つ、かなえたいことが出来ました。それは私たちがこれからも福島県の
希望となり、未来を伝え、必ず福島県を復活させ、笑顔でいっぱいにすることです。
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私もグッジョブ!でしょうか(笑)。彼女に思いが届いたことも、このように紹介して
いただいたことも、ありがたいことです。これからも、被災地や被災者の皆さんに、
様々な支援を、元気を届けていきたいところです。


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