Quantcast
Channel: 河野しゅんじのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 329

東日本大震災1000日

$
0
0

ラジオで耳にしたニュース。全国高校サッカー選手権大会の福島県代表が富岡高校になった 
とのこと。思わず、富岡?と反応した私です。

話は平生19年にさかのぼります。次男が所属するサッカー少年団が、宮崎県大会で優勝、
全日本少年サッカー全国大会に出場しました。副知事就任1年目の私は、夏休みをいただき、
福島県のJビレッジに同行したのです。そのときの宿泊先が、常磐線富岡駅のすぐ前の旅館。




この
館には、多くのJリーグ関係チームが宿泊されるようで、それらのペナントに並んで、
うちのチームのペナントを飾らせていただき、誇らしく思えたものです。 




この旅館は、残念ながら、東日本大震災で被災。海のすぐそばのこの地域は壊滅的な被害を
受けました。グーグルアースでその様子を見て、懐かしい思い出とともに、胸が締め付けられる
思いがしました。今年3月11日には、富岡駅の写真を新聞で拝見。改めて衝撃を受けました。

しかも、福島第一原発から10km圏内の地域。その影響が復興の動きにも、深刻な重荷と
なってのしかかっている状況。冒頭の私の反応は、その地域の高校が代表校になるなんてと、
大きな驚きがあったのです。

ただ、調べてみると、富岡高校は、普通の県立高校ではありませんでした。Jビレッジ内に設置
されたJFAアカ 
デミー福島と連携した教育を行うため、2006年、設置課程学科を、単位制の
国際・スポーツ科に 
改編。サッカー部の強化も進み、県内全域から選手が集まるようになり、
その一期生が08年度
には選手権に初出場。東北を代表する強豪校に成長したそうなのです。 

とはいえ、同校は福島第一原発から10km圏内。今なお避難指示区域に指定されているエリアです。 
生徒たちは、県内3つの高校と、県外1つの高校をサテライト校として、分散して通学。入学直前に 
震災に遭った生徒は、「富岡高校に通った記憶」というものがまるでないと聞くと、胸が痛みます。 
自校のグランドが使えず、バラバラの高校に通い、異なる生活を送る中でのこのたびの快挙。 
地域の皆さんに与えた感動や勇気など、計り知れないものがありそうです。 選手をはじめ、
関係の皆さんの頑張りに心から敬意を表し、
お祝い申し上げます。


たまたま、今日、知事室を訪問されたある企業の方は、大震災の前、奥様の実家のある楢葉町に 

家を建てられたそうです。高台だったため、津波の被害からは免れたとのことですが、原発事故の 
影響で帰宅することができず、現在は埼玉県在住。定期的に除染作業が行われているものの、 
帰宅のメドがつかないと嘆いておられまし
た。改めて、被災地の、特に、原発事故の影響を受けた 
地域の大変なご苦労を実感したところです。 


さて、全国高校サッカー選手権大会の本県代表は、日章学園。第1シードとして出場するわけですし、 

本県勢の2連覇に向け、何としても頑張って欲しいと願っています。初戦は、桐生一(群馬県)。 
ぜひとも、夏の延岡学園の借りを返しましょう。 

日章学園サッカー部にも、少年団時代に一緒にJビレッジに行ったメンバーが含まれています。 

当時のボランチ(ヒロ=下の写真、GとEの間)が昨年鵬翔で全国制覇し、トップ下(ガク=下の写真、
Eの後ろ左側)が今回日章で全国大会へ。おかげさまで、優秀な選手を輩出している
少年団です。
ちなみに、この写真、私は一番左に立ってます。ガク以外にも、小学校時代からプレーを見ている
選手が何人も所属していますし、昨年の鵬翔に引き続き、思い入れも格別。みんな頑張れ! 





先日、石巻
森林組合の方々が知事室にいらっしゃいました。交流のある南那珂森林組合では、 
同組合の要請に応じ、高台移転に係る伐採事業を支援するため、4人の職員を半年間、 
現地に派遣したそうです。現地には高性能機械がないので、資機材を持って行く必要があり、 
そのため、はるばる宮崎から車で被災地に赴くなど、様々な御苦労があったとか、いろいろな 
つながりやご縁を生かしながら、こうして被災地支援が続いています。 


今日は、東日本大震災から1000日。本県としては、長期の人的支援を中心に、市町村や各種の 

団体等と連携を図り、これからも「みやざき感謝プロジェクト」として支援に取り組むとともに、 
被災地・被災者に思いを馳せ、寄り添い続けていきたいと思います。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 329

Trending Articles