日向市の刀匠、松葉一路さんが、新作名刀展で、最高賞となる日本美術刀剣保存協会会長賞を
受賞(4年連続5回目!)。このたび、「無鑑査」となられました。その報告で知事室に。
まずは、美術刀剣とはいえ、このような日本刀を持ち歩いて銃刀法違反にならないのだろうかと、
いらぬ心配をした私です。もちろん、ちゃんと登録した刀匠が持ち運びされる分には、何の問題も
ないとのこと。
それにしても、初めて間近で目にする日本刀はド迫力。刀身が姿を表した途端、周りの空気が
一変したような気がしました。
そして、私としたことが<大失敗>。「持ってみられますか?」と渡された日本刀、ズシッと重く感じて、
つい左手を刀身に添えてしまったのです。これは大NG。刀身を保護するため、決して手で触っては
いけないのです。松葉さん、丁寧に布で拭き取っておられました。触ってみたかったというよりは、
緊張ゆえのとっさの無作法。誠に申し訳ありませんでした。m(_ _;)m
重さは1キロ程度とのことですし、素人が考えるほど包丁のようにスパスパ切れるものではないとの
ことですが、見た目の迫力から、それ以上の重みを感じてしまいます。
日本の伝統技術の粋であり、精神文化の象徴でもある日本刀。その全国トップクラスの刀匠が
宮崎で製作活動しておられること、とても誇らしいことです。また、日向市にある松葉さんの鍛刃場には、
海外からも多くのお客様が訪れるとのこと。この日曜から4日間、初めて来県されるシンガポールの
剣道ナショナルチームも訪問される予定。
製作現場である鍛刃場も、その作品も(どこかに常設展示できないものか)、特に海外からのお客様に
強くアピールできる地域の資源ではないかと思います。松葉さんにおかれては、今後ますますのご活躍を!